【医師監修】尿路結石の原因No.1「シュウ酸カルシウム結石」|やってはいけない食事と正しい予防法
【泌尿器科医師監修】尿路結石の8割を占める「シュウ酸カルシウム結石」の原因と正しい予防法
「突然の激痛」「血尿」それ、結石のサインかもしれません
「急に背中や腰に激痛が走った」 「健康診断で血尿を指摘された」
こうした症状がある方は、尿路結石(特にシュウ酸カルシウム結石)の可能性があります。
尿路結石の約80%を占めるのが「シュウ酸カルシウム結石」で、生活習慣や食事内容が大きく関与する病気です。
一方で、「ほうれん草はNG」「カルシウムは控えるべき」といった誤解も多く、間違った対策がかえってリスクを高めているケースも少なくありません。
本記事では、日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医の知見に基づき、
原因・やってはいけない食事・正しい予防法をわかりやすく解説します。
シュウ酸カルシウム結石とは?なぜできるのか
シュウ酸カルシウム結石は、尿中でシュウ酸とカルシウムが結合して結晶化し、それが成長してできる結石です。
シュウ酸は、ほうれん草やチョコレートなどの食品に含まれるほか、体内でも産生されます。
通常は問題ありませんが、
- 尿が濃い(脱水)
- シュウ酸が多い
- カルシウムの摂取バランスが悪い
といった条件が重なると、結晶ができやすくなります。
【要注意】結石リスクを高める3つの習慣
① 水分不足(最も重要)
尿量が少ないと、尿中の成分が濃縮され、結晶化しやすくなります。
② シュウ酸の摂りすぎ
シュウ酸は多くの食品に含まれており、摂りすぎると尿中濃度が上昇します。 ただし、完全に避ける必要はありません。
③ 動物性タンパク質・塩分の過剰摂取
これらは尿中カルシウム排泄を増やし、結石形成を促進する要因になります。
シュウ酸が多い食べ物一覧(控えめにしたい食品)
特に多い食品
- ほうれん草
- モロヘイヤ
- タケノコ
- チョコレート・ココア
飲み物
- 紅茶
- 緑茶(抹茶など)
- コーヒー(※適量なら過度な心配は不要)
【最重要】カルシウムをしっかり摂ると結石は防げる
「カルシウム=結石の原因」と思われがちですが、実は逆です。
シュウ酸とカルシウムを一緒に摂ることで、
つまり、結石ができにくくなるのです。
おすすめの組み合わせ
- ほうれん草 + しらす
- チョコレート + ミルク
- コーヒー + 牛乳
【知らないと損】シュウ酸を減らす調理法
シュウ酸は水に溶けやすい性質があります。
最も効果的な方法 茹でこぼし(下茹で)
手順
- たっぷりのお湯で茹でる
- 茹で汁を捨てる
- 水にさらす
これにより、シュウ酸を大幅に減らすことが可能です。 ※アクの一部にはシュウ酸が含まれています。
今日からできる結石予防3つの習慣
① 1日2L以上の水分摂取
- 水・麦茶・ほうじ茶がおすすめ
- こまめに飲むことが重要
② 就寝前の水分補給
夜間は尿が濃くなりやすいため、
③ 食事バランスの見直し
- 塩分控えめ
- 肉の食べすぎ注意
- 野菜+カルシウムを意識
よくある誤解(間違った対策に注意)
- カルシウムは控えるべき → むしろ不足がリスク
- シュウ酸食品は完全NG → 摂り方でリスクは変えられる
- コーヒーは絶対ダメ → 適量なら問題ない可能性
こんな症状があればすぐ受診を
- 突然の激しい腰・背中の痛み
- 血尿
- 吐き気・発熱
特に発熱を伴う場合は緊急性ありです。早めに泌尿器科を受診してください。
まとめ|正しい知識で結石は予防できる
シュウ酸カルシウム結石は、生活習慣で予防できる可能性が高い病気です。
今日からできるポイントは3つ:
- 水分をしっかりとる
- カルシウムを適切に摂る
- 食事の組み合わせを工夫する
無理に食事制限をする必要はありません。正しい知識を身につけて、結石の再発を防ぎましょう。
よくあるご質問(FAQ)
- 尿路結石はどんな症状で気づきますか?
-
突然の激しい腰や背中の痛みが代表的です。「のたうち回るほどの痛み」と表現されることもあり、血尿や吐き気を伴うこともあります。
- 痛みがなくても結石の可能性はありますか?
-
小さい結石や動いていない場合は無症状のこともあり、健康診断の血尿で見つかるケースも少なくありません。
- 尿路結石は自然に治りますか?
-
小さい結石であれば自然に排出されることがあります。
一般的に10mm未満であれば、薬を使いながら自然排石を待つことが多いです。 - 結石はどのくらいの大きさで手術が必要になりますか?
-
大きさや症状によって判断されます。
一般的には10mm以上や、強い痛み・詰まりがある場合に手術が検討されます - 1日2リットル以上が目安です。
-
一度に大量に飲むのではなく、こまめに分けて摂取することが大切です。
- コーヒーは飲んでも大丈夫ですか?
-
適量であれば過度に心配する必要はありません。
ただし、飲みすぎや水分不足には注意し、水分補給の基本は水やお茶にしましょう。 - カルシウムは控えた方がいいですか?
-
いいえ、むしろ適切に摂取することが重要です。
カルシウムは腸内でシュウ酸と結合し、結石予防に役立ちます。 - 再発しやすい病気ですか?
-
はい、再発しやすい特徴があります。
生活習慣を見直さないと、数年以内に再発することも多いため予防が重要です。 - どんなときにすぐ受診すべきですか?
-
強い痛みや発熱がある場合は早急に受診してください。
特に発熱を伴う場合は感染症の可能性があり、緊急対応が必要になることがあります。 - 結石を予防するために一番大切なことは何ですか?
-
水分をしっかりとることが最も重要です。
尿を薄く保つことで結晶化を防ぎ、結石のリスクを大きく下げることができます。

やすだ泌尿器科クリニック
院長 安田 宗生
日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F
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