精巣上体炎
精巣上体炎とは
「陰嚢が急に腫れて痛い」「触れるだけで激痛がある」「発熱を伴っている」 このような症状がある場合、精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)の可能性があります。
精巣上体炎は、細菌感染によって精巣の近くにある「精巣上体」に炎症が起こる病気で、泌尿器科では比較的頻度の高い急性疾患です。放置すると症状が悪化するだけでなく、不妊のリスクにつながることもあるため、早期の診断と治療が重要です。
また、似た症状を呈する精巣捻転(緊急手術が必要な疾患)との鑑別も極めて重要です。 急な痛みを感じた場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。精巣の横には精巣上体(副睾丸)と言って、精巣でつくられた精子が通過する小器官が付属していますが、ここに炎症が起こって腫れをきたした状態が精巣上体炎です。
多くは尿道や前立腺の細菌感染が精巣上体まで及んだ際に発症します。痛みと発熱を伴い、急に発症することが多いのが特徴です。精管に沿って炎症が広がると、鼠径部や下腹部に痛みを覚えることもあります。また、症状に乏しく、精巣上体に痛みの無いしこりを触れるようなら、結核性である可能性があります。
治療としては、抗菌薬の経口投与、および局所の安静・冷却などを完全治癒に至るまで継続します。悪化すると治療が困難になって慢性化してしまうことがありますし、ケースによっては精巣がんや精索捻転症などとの鑑別が難しかったりもしますので、早めに泌尿器科を受診することが大切です。
精巣上体とは?
精巣上体とは?
精巣上体とは、精巣の背側に付着する細長い器官で、精子を蓄え成熟させる役割を担っています。
この部位に細菌などが侵入し炎症を起こした状態が「精巣上体炎」です。
急性と慢性の違い
| 分類 | 特徴 | 主な症状 |
| 急性精巣上体炎 | 数時間〜数日で急激に悪化 | 激痛、強い腫れ、発熱(軽度〜38℃以上) |
| 慢性精巣上体炎 | 3ヶ月以上持続 | 鈍痛、違和感、しこり |
主な症状
精巣上体炎では、以下の症状がみられます。
- 片側の陰嚢の腫れ・発赤
- 触れると強い痛み(激痛)
- 発熱(軽度〜高熱)
- 鼠径部や下腹部への放散痛
- 排尿時の痛み
- 尿道からの分泌物(特に若年層)
注意すべき疾患「精巣捻転」との違い
陰嚢の急激な痛みでは、精巣捻転との鑑別が非常に重要です。
| 疾患 | 特徴 |
| 精巣上体炎 | 細菌感染による炎症(抗菌薬で治療) |
| 精巣捻転 | 血流障害(緊急手術が必要) |
- 精巣捻転は発症から約6時間以内の手術が重要で、遅れると精巣が壊死する可能性があります。
- 尿検査で異常が出ないことが多いですが、例外もあるため注意が必要です。
年齢によって異なる精巣上体炎の原因
若年層(20〜30代)
- クラミジア
- 淋菌
中高年(50代以降)
- 大腸菌(E.coli)
- クレブシエラなど
精巣上体炎の検査・診断
当院では以下の検査を組み合わせて診断します。
- 視診・触診(腫れ・圧痛の確認)
- 尿検査(白血球・細菌)
- 血液検査(炎症反応:CRPなど)
- 超音波(エコー)検査 → 精巣捻転・腫瘍との鑑別に必須
精巣上体炎の治療方法
基本治療
- 抗生物質(抗菌薬)
- 安静
- 陰嚢挙上(サポーター)
- 冷却(炎症期)
補助療法
- 鎮痛薬(NSAIDs)
治療期間の目安
- 症状改善:1〜2週間
- 完全回復:数週間〜1ヶ月程度
※重症例では点滴治療が必要になることがあります
合併症・注意点
放置すると以下のリスクがあります。
- 精巣萎縮
- 慢性化
- 不妊(特に両側の場合)
前立腺炎との関係
精巣上体は前立腺とつながっているため、前立腺炎から炎症が波及するケースもあります。
その場合、頻尿や排尿痛が先行することがあります。
精巣腫瘍との違い
精巣腫瘍:通常は「痛みのない腫れ」
ただし出血などで痛みが出ることもあり鑑別が必要
必要に応じて腫瘍マーカー(AFP・hCG)検査を行います
受診の目安(重要)
以下の場合は早急に受診してください。
- 急激な陰嚢の痛み
- 強い腫れや発赤
- 発熱・悪寒
- 痛みが増悪している
予防
- コンドーム使用(性感染症予防)
- 尿路感染の適切な治療
- 持病(糖尿病など)の管理
大阪で精巣上体炎の治療なら
当院では、日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医が診察を行い、精巣上体炎をはじめとする泌尿器疾患に対応しております。
- 専門医による診断
- 即日検査(尿・血液・エコー)
- 駐車場完備で通院しやすい環境
門真市・守口市・寝屋川市周辺で「陰嚢の痛み」「腫れ」にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)|精巣上体炎(副睾丸炎)
- 精巣上体炎は自然に治りますか?
-
いいえ、軽症の場合でも自然治癒は期待しにくく、抗生物質による治療が基本です。放置すると症状の悪化や慢性化、不妊のリスクにつながる可能性があるため、早めに泌尿器科を受診してください。
- 精巣上体炎はどのくらいの期間で治りますか?
-
通常、1〜2週間程度で症状は改善しますが、完全に炎症が落ち着くまでには数週間〜1ヶ月程度かかることがあります。重症の場合は点滴治療が必要になることもあります。
- 精巣上体炎はうつりますか?
-
原因がクラミジアや淋菌などの性感染症の場合、性行為によってパートナーに感染する可能性があります。そのため、診断された場合はパートナーの検査・同時治療が重要です。
- 陰嚢が急に痛くなった場合、すぐ受診すべきですか?
-
はい。特に注意が必要なのが精巣捻転です。これは数時間以内の手術が必要な緊急疾患です。
急激な痛み・強い腫れ・吐き気や発熱がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 - 精巣上体炎と精巣捻転はどう見分けますか?
-
自己判断は危険ですが、一般的には以下の違いがあります。
- 精巣上体炎:
徐々に痛みが強くなる、発熱あり、尿検査で異常が出ることが多い - 精巣捻転:
突然の激痛、吐き気を伴うことあり、緊急手術が必要
最終的な判断は医療機関での検査(エコー)が必要です。
- 精巣上体炎:
- 精巣上体炎は再発しますか?
-
はい、原因が解消されていない場合、再発することがあります。特に以下の方は注意が必要です。
- 性感染症の未治療
- 前立腺肥大症
- 尿路感染症を繰り返す方
- 精巣上体炎は不妊の原因になりますか?
-
重症化や両側に発症した場合、精子の通過障害により不妊の原因となる可能性があります。早期治療が重要です。
- 市販薬で治せますか?
-
市販薬のみでの治療は困難です。原因菌に応じた適切な抗生物質の選択が必要なため、必ず医療機関を受診してください。
- 痛みがあるときは温めた方がいいですか?
-
急性期(腫れや熱感が強い時)は、冷却が基本です。温めると炎症が悪化する可能性があります。症状が落ち着いた後は医師の指示に従ってください。
- 性行為はいつから再開できますか?
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症状が完全に改善し、治療が終了するまでは控える必要があります。性感染症が原因の場合は、パートナーの治療完了も確認してから再開してください。
- どの診療科を受診すればよいですか?
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泌尿器科を受診してください。陰嚢の痛みや腫れは専門的な診断が必要です。
- 大阪で精巣上体炎の診療を受けるには?
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大阪府門真市のやすだ泌尿器科クリニックは京阪電車【古川橋駅】徒歩6分で、駐車場を完備しており、大阪市内からでも通院していただき易いクリニックです。
陰嚢の痛みや腫れがある場合は、早めの受診をおすすめします。
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