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泌尿器科専門医による丁寧な指導とサポート

「清潔間欠自己導尿(CIC:Clean Intermittent Catheterization)」について、大阪で自己導尿を検討されている方に向けて、対象となる病気・方法・費用・注意点を日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医の立場からわかりやすく解説します。

自己導尿(じこどうにょう)とは

自己導尿とは、膀胱にたまった尿を自分でカテーテル(導尿管)を挿入して排出する方法です。

自然に排尿できない方や、残尿が多い方に対して行われる在宅での治療で、医師・看護師の指導のもとで練習を行い、清潔に続けることができます。

自己導尿が必要になる主な病気

  • 神経因性膀胱(脊髄損傷・糖尿病性神経障害など)
  • 前立腺肥大症や前立腺がん治療後の排尿障害
  • 膀胱頸部硬化症・尿道狭窄
  • 膀胱の収縮力が低下した排尿困難

残尿が続くと尿路感染症・腎機能障害につながるため、自己導尿は症状の進行を防ぎ、生活の質を守る大切な治療です。

自己導尿のメリット

  • 残尿を防ぎ、腎臓への負担を軽減
  • 頻尿や排尿困難が改善
  • 外出・旅行など生活の自由度が向上
  • 感染症・腎機能障害の予防につながる

残尿が腎臓に負担をかける理由

残尿があると腎臓に負担がかかる主な理由は、膀胱内圧の上昇と尿路感染症のリスク増加の2つです。

まず、残尿が多い状態が続くと膀胱の圧力が高まり、尿が逆流して腎臓にたまる「水腎症(すいじんしょう)」を起こすことがあります。これにより腎臓が圧迫され、長期的には腎機能が低下するおそれがあります。

また、膀胱内に尿が残ると細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎などの尿路感染症を引き起こします。感染が腎臓まで広がると「腎盂腎炎(じんうじんえん)」を発症し、腎臓の組織が傷ついて機能が低下することがあります。

このため、自己導尿によって残尿を定期的に排出することは、腎臓を守るうえで非常に重要です。

自己導尿の方法と種類

カテーテルの種類
  • 再利用タイプ:洗浄して繰り返し使用
  • ディスポーザブルタイプ:使い捨てで衛生的

最近は感染予防の観点から、使い捨てタイプを選ばれる方が増えています。

自己導尿の基本手順

  • 石けんで手をしっかり洗う
  • 清潔なカテーテルを準備する
  • 尿道口をきれいにする
  • カテーテルをゆっくり挿入して尿を排出する
  • 膀胱が空になったら抜き取る

医師の指導のもとで正しい手順を覚えれば、安心してご自宅で実施できます。

当院でのサポート体制

自己導尿は残尿をゼロにし、尿路感染症や将来的な腎機能障害を防ぐための非常に重要な治療法です。当院では、単にカテーテルの使い方を教えるだけでなく、患者様の生活スタイルや手の動き、原因となっている病気(神経因性膀胱など)の重症度を総合的に判断し、最適な導尿頻度とカテーテルの種類(特に衛生的で快適なディスポーザブルタイプ)をご提案します。

特に、カテーテルの挿入に慣れるまでの初期指導に重点を置き、十分な時間を確保してプライバシーに配慮した指導室で丁寧に進めます。ご自宅での清潔操作がしっかりと身につくまで、看護師と連携して万全のフォローアップ体制をとっていますので、初めての方でもご安心ください。

よくあるご質問

Q1. 自己導尿は一生続けなければなりませんか?

A. 原因となっている病気や治療経過によっては、中止できる場合もあります。自己判断でやめてしまわず、定期的に泌尿器科で評価を受けることが大切です。

Q2. 自己導尿は痛みがありますか?

A. 最初は違和感を覚える方が多いですが、正しい方法を身につけることで、強い痛みを感じることはほとんどありません。必要に応じて潤滑ゼリーを使用することで、よりスムーズに行うことができます。

Q3. 感染症が心配です。

A. 一番大切なのは、導尿のたびにしっかり手を洗い、清潔な手順で行うことです。発熱、悪寒、血尿、排尿時の強い痛みなどがある場合は、早めに受診してください。

Q4. 自己導尿の費用はどのくらいかかりますか?

A. 在宅自己導尿は健康保険の適用対象です。自己負担割合(1割負担・3割負担など)やカテーテルの種類によって費用が変わります。

■ 費用の目安(2025年10月時点)
【1割負担の方】

  • 再利用タイプ:2,700〜3,500円前後
  • 使い捨てタイプ:4,400〜5,500円前後

【3割負担の方】

  • 再利用タイプ:8,100〜10,500円前後
  • 使い捨てタイプ:13,200〜16,500円前後

これらの金額には、診察料、導尿指導管理料、エコー検査、処方箋料、カテーテル代などが含まれます。
原因となる病気や必要な検査内容によって前後しますので、あくまで目安としてお考えください。

クリニック名
やすだ泌尿器科クリニック(安田泌尿器科クリニック)ロゴ

住所
〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F

院長
安田 宗生(日本泌尿器科学会専門医)

電話番号
06-6967-8406

診療科目
泌尿器科

主な診療内容
前立腺肥大症、前立腺がん、膀胱炎、頻尿、夜間頻尿、過活動膀胱、尿漏れ、血尿、尿路結石、尿道炎、性感染症、男性更年期障害、膀胱がん、腎がん、夜尿症、 ED(勃起不全)、AGA など

診療時間
やすだ泌尿器科クリニック(安田泌尿器科クリニック)診療時間表

アクセス
京阪本線「古川橋」駅より徒歩6分
京阪バス「鳥飼道」停留所目の前
共同駐車場あり [駐車場の詳細はこちら]

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