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切迫性尿失禁とは?急な尿意と尿もれのメカニズム

切迫性尿失禁とは、突然起こる我慢できないほどの強い尿意(尿意切迫感)が生じ、トイレにたどり着く前に尿が漏れてしまう疾患です。

本来、膀胱は脳からの指令によって適切にコントロールされ、一定量の尿を溜めることができます。しかし、何らかの原因でこのコントロール機能が破綻すると、膀胱の筋肉(排尿筋)が本人の意思とは無関係に過剰に収縮し、急激な尿意と尿失禁を引き起こします。

切迫性尿失禁の主な症状

代表的な症状として、突然の強い尿意(尿意切迫感)が挙げられます。これに伴い、以下のような症状を合併することが一般的です。

  • 昼間頻尿:
    日中の排尿回数が異常に多くなる
  • 夜間頻尿:
    就寝後に何度もトイレに起きる

外出先でトイレの場所が常に気になったり、乗り物での長時間の移動に不安を感じたりするなど、患者様の生活の質(QOL)を著しく低下させる要因となります。

なぜ起こる?切迫性尿失禁の原因

切迫性尿失禁の原因は、大きく「神経因性」と「非神経因性」の2つに分類されます。しかし、明確な原因疾患が特定できない「特発性」のケースが最も多く存在します。

  • 神経因性の原因
    脳血管障害(脳梗塞や脳出血)、パーキンソン病、脊髄損傷などの中枢神経疾患が挙げられます。これにより、脳と膀胱を結ぶ神経伝達が阻害され、膀胱の過剰な収縮が引き起こされます。
  • 非神経因性の原因
    加齢に伴う膀胱機能の変化、男性における前立腺肥大症、女性における骨盤臓器脱(膀胱や子宮が下垂し膀胱が圧迫される状態)などが考えられます。

女性の切迫性尿失禁と泌尿器科受診の重要性

内科・婦人科ではなく「泌尿器科」が専門診療科です

尿もれや頻尿といった排尿に関するトラブルが生じた際、多くの女性患者様は内科や婦人科を受診される傾向にあります。しかし、膀胱や尿道といった尿路系の構造および機能に関する専門的な診断と治療を行うのは「泌尿器科」です。的確な診断と早期の症状改善のためには、泌尿器科専門医による診察が不可欠です。

泌尿器科疾患の多くでは「内診」は行いません

「泌尿器科を受診すると、恥ずかしい検査をされるのではないか」という不安から、受診をためらう女性は少なくありません。しかし、切迫性尿失禁をはじめとする多くの泌尿器科疾患において、婦人科のような「内診」を行うことはほとんどありません。問診や尿検査、腹部の上から器具を当てる超音波検査(エコー検査)など、痛みや羞恥心を伴わない検査が中心となりますので、安心してご相談ください。

やすだ泌尿器科クリニックにおける診断と検査

当院では、日本排尿機能学会のガイドラインに準拠した適切な診断プロセスを実施しております。

  1. 詳細な問診と排尿日誌:
    まずは詳細な問診を行い、症状の頻度や生活への影響を確認します。数日間の排尿時刻や排尿量を記録していただく「排尿日誌」で、客観的な排尿状態を把握します。
  2. 重症度の評価:
    「過活動膀胱症状スコア(OABSS)」を用いて症状の重症度を評価します。
  3. 尿検査:
    尿路感染症(膀胱炎など)や血尿の有無を確認します。
  4. 超音波検査(エコー):
    膀胱の形態や残尿量、結石の有無などを非侵襲的に確認し、総合的に診断を下します。

切迫性尿失禁の治療方法

切迫性尿失禁の治療は、患者様の症状やライフスタイルに合わせて、薬物療法と行動療法を組み合わせて行います。ガイドラインにおいても、これらを併用することが推奨されています。

薬物療法(抗コリン薬・β3受容体作動薬)

治療の第一選択となるのが薬物療法です。主に以下の薬剤が処方され、尿意切迫感や尿失禁の回数を有意に減少させることが期待できます。

  • 抗コリン薬(オキシブチニン、プロピベリンなど):
    膀胱の異常な収縮を抑えます。(※口内乾燥や便秘などの副作用が現れることがあるため、調整しながら処方します)
  • β3受容体作動薬(ミラベグロン、ビベグロンなど):
    膀胱の筋肉を弛緩させて尿を溜めやすくします。

行動療法(膀胱訓練・骨盤底筋訓練・生活指導)

薬物療法と並行して行うことで、より高い治療効果が得られます。

  • 膀胱訓練:
    尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、少しずつ我慢する時間を延ばすことで膀胱の容量を拡大させる訓練です。排尿間隔を15〜30分ずつ延長し、最終的に2〜3時間の間隔を目指します。
  • 骨盤底筋訓練:
    尿道や膀胱を支える骨盤底筋群を意識的に収縮・弛緩させる体操です。切迫性尿失禁に併発する腹圧性尿失禁の予防としても推奨されます。
  • 生活指導:
    過剰な水分摂取の制限(1日1,500ml程度を目安)、カフェインやアルコールなど膀胱を刺激する飲料の制限、便秘の改善、適正体重の維持などを指導いたします。

【コラム】切迫性尿失禁と他の疾患との関係

切迫性尿失禁は、単独で発症するだけでなく、他の疾患と密接に関連していることが多くあります。

  • 過活動膀胱(OAB): 最も関連が深く、切迫性尿失禁は過活動膀胱の症状が進行し、尿もれを伴うようになった状態(OAB wet)と位置づけられます。
  • 混合性尿失禁: 女性に多い「腹圧性尿失禁(咳やくしゃみで尿が漏れる疾患)」と同時に存在する状態です。優先順位をつけて治療を行う必要があります。
  • 骨盤臓器脱: 加齢や出産によって骨盤底筋が緩み、子宮や膀胱が膣から下垂する状態です。膀胱が圧迫され、排尿コントロールが困難になります。

これらの疾患が隠れていないかを正確に鑑別することが、根本的な解決への第一歩となります。

大阪府門真市「やすだ泌尿器科クリニック」の特長

大阪府門真市に位置する「やすだ泌尿器科クリニック」では、患者様が安心して通院できる環境づくりに努めております。

  • 泌尿器科専門医による的確な診断: 豊富な臨床経験と専門知識を有する専門医が、ガイドラインに基づいた最新の治療を提供いたします。
  • 女性専用待合室の完備: 男性患者様の目を気にすることなくリラックスしてお待ちいただけるよう、プライバシーに配慮した女性専用スペースをご用意しております。
  • 専用・提携駐車場の完備: クリニックビル専用駐車場および提携駐車場を完備しております。

切迫性尿失禁に関するよくあるご質問(FAQ)

切迫性尿失禁は年齢のせいだから治らないのでしょうか?

加齢は要因の一つですが、決して「治らない病気」ではありません。適切な薬物療法や行動療法によって、多くの方が症状の改善を実感されています。諦めずにご相談ください。

どのようなタイミングで受診すればよいですか?

「急にトイレに行きたくなり間に合わないことがある」「外出時にトイレの場所ばかり気にしてしまう」など、日常生活に少しでも支障や不安を感じた時が受診のタイミングです。

診察では服を脱いだり、恥ずかしい検査をされたりしますか?

泌尿器科疾患の多くでは、婦人科のような内診台での検査は行いません。問診、尿検査、お腹の上からエコーを当てる検査が中心ですので、服を脱ぐ必要はほとんどありません。

治療にはどれくらいの期間がかかりますか?

個人差はありますが、薬物療法を開始して数週間から1ヶ月程度で効果が現れ始めます。症状が安定するまでには数ヶ月間の継続的な治療が必要となることが多いです。

薬を飲み続けないといけないのでしょうか?

症状が改善し安定すれば、医師の判断のもとで薬の減量や休薬を試みることも可能です。自己判断で中止せず、必ず医師にご相談ください。

自分でできる対策はありますか?

カフェインやアルコールの過剰摂取を控える、適正な水分量を保つ、便秘を改善するなどの生活習慣の見直しが非常に有効です。

水分は控えたほうが良いですか?

尿もれを恐れて極端に水分を控えると、尿が濃縮されて膀胱を刺激し、かえって症状が悪化したり、膀胱炎や熱中症のリスクが高まったりします。1日1,500ml程度の適切な水分摂取を心がけてください。

市販の尿もれパッドを使用していますが、問題ありませんか?

衛生面を保つためにパッドの使用は有効ですが、根本的な解決にはなりません。パッドの使用量が増える前に、医療機関での治療を開始することをお勧めします。

腹圧性尿失禁との違いは何ですか?

腹圧性尿失禁は「咳やくしゃみでお腹に力が入った時」に漏れるのに対し、切迫性尿失禁は「突然の強い尿意を我慢できず」に漏れるという違いがあります。両方が混在する混合性尿失禁の方もいらっしゃいます。

予約は必要ですか?

患者様の待ち時間を軽減するため、当院ではご予約優先制の診療を行っております。お電話またはWEBサイトよりご予約の上、ご来院ください。

※本コンテンツは「女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版」(日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会 編)に準拠して作成しています。

やすだ泌尿器科クリニックの女性専用待合室の写真
  • 女性専用待合室を完備しています
やすだ泌尿器科クリニック
大阪府門真市垣内町12-32 
古川橋メディカルプラザ3F
京阪電車 古川橋駅徒歩6分 
専用・定型駐車場完備
女性に多い主な泌尿器科疾患
膀胱炎、過活動膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱 など
やすだ泌尿器科クリニック 医院概要

アクセス

〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F

京阪本線「古川橋駅」より徒歩6分 
京阪バス「鳥飼道停留所」目の前

診療時間

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土曜日は2人の医師の診療で待ち時間が
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