- 9月 29, 2025
前立腺肥大症と排尿トラブル ― 尿が出にくい・残尿感でお困りの方へ
■前立腺肥大症とは
前立腺肥大症は、中高年男性に多くみられる代表的な排尿障害の原因です。前立腺は膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むように位置しています。この臓器が加齢などの影響で大きくなると尿道を圧迫し、排尿がスムーズにできなくなります。
統計的には50歳を超えると徐々に頻度が増加し、60歳以上では半数近くに症状が見られるといわれています。生活習慣病との関連や男性ホルモンの影響も指摘されていますが、はっきりとした発症メカニズムはまだ完全には解明されていません。
●前立腺肥大症の主な症状
前立腺が肥大すると、尿の勢いや出方に影響が出るだけでなく、膀胱に尿が残るため日常生活に大きな支障を及ぼします。代表的な症状には次のようなものがあります。
・尿の勢いが弱く、排尿に時間がかかる
・尿をしてもスッキリせず、残尿感がある
・夜間に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
・急な尿意に耐えられず、トイレに駆け込むことがある
・尿が途中で途切れる、細く出る
・場合によっては尿がまったく出なくなる(尿閉)
これらの症状は「加齢だから仕方ない」と思われがちですが、放置すると膀胱炎・血尿・結石・腎機能障害などの合併症につながることもあります。
●前立腺肥大症の検査方法
前立腺肥大症が疑われる場合、泌尿器科では以下のような検査を行います。
・尿検査・血液検査:炎症や腎機能の確認
・超音波(エコー)検査:前立腺の大きさや残尿量を測定
・尿流量測定:尿の勢いを数値化する検査
・直腸診(指診):前立腺の硬さや形状を触って確認
・必要に応じて尿道膀胱鏡やMRIなどの精密検査
これらを総合して診断し、症状の程度に応じた治療方針を決定します。
●前立腺肥大症の治療方法
◆薬物療法
まずは内服薬による治療が一般的です。
・α1遮断薬:尿道を広げ、尿を出やすくする
・5α還元酵素阻害薬:前立腺の体積を縮小させる
・漢方薬や植物エキス製剤:症状緩和を目的として用いられることもあります
◆手術療法
薬で十分な改善が得られない場合は、外科的治療が検討されます。
・経尿道的前立腺切除術(TURP)
・レーザー治療
・前立腺高温度治療
体への負担や症状の程度を考慮し、最適な方法が選択されます。
●前立腺肥大症と残尿の問題
前立腺肥大症で最も注意すべきは「残尿が増えること」です。膀胱に尿が残ると細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎や腎盂腎炎を繰り返す原因になります。さらに尿が腎臓へ逆流すると水腎症を引き起こし、腎機能が低下するリスクもあります。
特に尿閉を起こした場合は緊急処置が必要となることがあり、長期間放置するのは大変危険です。
●自己導尿という選択肢
薬や手術だけでは十分に排尿ができない場合、自己導尿(間欠自己導尿)という方法があります。カテーテルを用いてご自身で膀胱の尿を出し切る方法で、腎臓や膀胱を守るために有効です。
■当院でのサポート体制
・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医による診察と丁寧な説明
・超音波検査で残尿や前立腺の状態を評価
・患者様一人ひとりの症状に合わせた治療プランを提案
・自己導尿が必要な場合は、できるようになるまで徹底的に指導
■まとめ
・前立腺肥大症は中高年男性に多い排尿障害の原因
・尿が出にくい、残尿感、夜間頻尿などが主な症状
・放置すると感染や腎障害などの合併症につながる
・治療は薬物療法・手術・自己導尿など多様な選択肢がある
・自覚症状がある場合は早めの受診が重要
👉 「尿が出にくい」「残尿感が続く」などのお悩みがある方は、ぜひ大阪府門真市の【やすだ泌尿器科クリニック】までご相談ください。
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院長 安田 宗生(日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医)
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・京阪本線「古川橋」駅より徒歩6分
・京阪バス「鳥飼道」停留所目の前
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▶主な診療内容
前立腺肥大症、前立腺がん、神経因性膀胱、自己導尿、膀胱炎、頻尿、夜間頻尿、過活動膀胱、尿漏れ、血尿、尿路結石、尿道炎、性感染症、男性更年期障害、膀胱がん、腎がん、夜尿症、 ED(勃起不全)、AGA など