- 9月 30, 2025
- 10月 1, 2025
【前編】前立腺肥大症と尿閉──自己導尿が必要になるとき
院長ブログをお読みいただきどうもありがとうございます。やすだ泌尿器科クリニック院長の安田宗生です。本記事では、『前立腺肥大症と尿閉』について前編と後編に分け、日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医が詳しく解説します。
前立腺肥大症(BPH)は、中高年男性に多く見られる疾患で、尿が出にくい/残尿感/夜間頻尿など日常生活に大きな影響を与えます。初期は薬や生活習慣の改善で対応できますが、進行すると尿閉(尿が出なくなる状態)を引き起こし、腎機能障害や感染症につながることがあります。
こうした場合に選択肢となるのが自己導尿(間欠自己導尿:ISC)です。
■前立腺肥大症で起こる排尿障害
前立腺は膀胱の出口にあり、加齢に伴い肥大すると尿道を圧迫して排尿障害を招きます。
◆主な症状は:
・尿勢が弱い/途切れる
・排尿に時間がかかる
・すっきり出し切れない(残尿感)
・頻尿・夜間頻尿
・進行すると急性尿閉に至る
●尿閉とは?
膀胱に尿が溜まっているのに出せない状態です。
◆原因には:
・肥大した前立腺による尿道閉塞
・膀胱筋の収縮力低下
・薬剤(抗コリン薬、抗ヒスタミン薬など)
・飲酒や寒冷刺激
などがあり、強い苦痛を伴うだけでなく、放置すると
膀胱の過伸展→機能低下/尿の逆流による水腎症/感染反復に進展します。
日本泌尿器科学会のガイドラインによれば、急性尿閉は70歳代男性の約10%、80歳代男性では約3人に1人が経験するとされます。
■尿閉と自己導尿
尿閉が生じるとまず導尿で膀胱を減圧します。再発防止や腎機能保護のためには、定期的に尿を出し切る管理が不可欠です。
その方法の一つが、患者さん自身が行う自己導尿です。
薬や手術が難しい場合でも自宅で継続でき、生活の質を守る強力な手段です。
⇒ 後編では、自己導尿の適応・方法・注意点を詳しく解説します。
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前立腺肥大症、前立腺がん、神経因性膀胱、自己導尿、膀胱炎、頻尿、夜間頻尿、過活動膀胱、尿漏れ、血尿、尿路結石、尿道炎、性感染症、男性更年期障害