• 10月 11, 2025

泌尿器科とは何を診察する科目?

やすだ泌尿器科クリニックの院長通信をお読みいただきありがとうございます。
日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医の院長が、今回は「泌尿器科とは何を診察する科目なのか」について、わかりやすく解説します。

■泌尿器科はどんな診療科

泌尿器科は「男性の病気を診療する科目」というイメージを持たれやすいですが、実際は男性・女性・子どもからご高齢の方まで年齢・性別を問わず診療する科目です。

診るのは主に「尿の通り道」と「関連する臓器」で、次のような症状や病気を扱います。

・尿の異常(頻尿・血尿・尿が出にくい・尿漏れなど)
・膀胱や腎臓の病気(膀胱炎、腎盂腎炎、尿路結石、腎がんなど)
・前立腺や精巣の病気(前立腺肥大症、前立腺がん、精巣腫瘍など)
・女性に多い症状(膀胱炎、過活動膀胱、間質性膀胱炎、骨盤底筋のゆるみなど)

●内科・外科・内分泌を横断する診療科

◆内科的な診療

・尿検査・超音波検査による診断
・膀胱炎や腎盂腎炎への抗菌薬治療
・前立腺肥大症や過活動膀胱への薬物治療
・男性更年期に対するホルモン補充療法

◆外科的な治療

・腎臓がん・膀胱がん・前立腺がんなどの腫瘍手術
・内視鏡手術やロボット支援手術
・尿路結石に対する手術やレーザー治療
・尿道狭窄や膀胱の外科的処置

◆術後のフォローアップ

・膀胱がんの再発チェック(膀胱鏡検査など)
・前立腺がん治療後のPSA値測定や画像検査
・腎臓がん手術後の経過観察

◆ホルモン治療(内分泌領域)

・男性更年期に対するホルモン補充療法
・前立腺がんの薬物治療

このように、内科的な検査から外科手術、さらに術後フォローまで、一人の医師が一貫して診療を行うことも少なくありません。
診断から治療、そして長期的な経過観察まで担えるのが、泌尿器科の大きな強みです。

●生活習慣病と泌尿器科の関わり

泌尿器科は排尿トラブルだけでなく、糖尿病・脂質異常症・高血圧といった生活習慣病とも深く関わっています。
これらの基礎疾患は、頻尿や尿漏れ、腎機能低下の背景になりやすいため、泌尿器科での診療が重要になることがあります。

生活習慣病の症状が落ち着いており、排尿トラブルを解消することでQOL(生活の質)を大きく向上することが見込める場合は、泌尿器科で生活習慣病を含めた全身コントロールを行うことも可能です。
当院でも実際にそのような患者様が多く通っていらっしゃいます。

●ポリファーマシー(多剤併用)への配慮

糖尿病・高血圧・脂質異常症をはじめ複数の病気をお持ちの方は、どうしても薬の数が増えがちです。特にポリファーマシー(多剤併用)の問題は深刻で、薬の副作用や相互作用によって排尿症状が悪化するケースもあります。

泌尿器科では、新たに薬を処方する際に、すでに他科で処方されている薬との重複や影響を考慮します。生活習慣病と泌尿器科疾患を同時に見ながら、薬の安全性と有効性を両立させる治療方針を立てることが可能です。

●他の診療科との違いと連携

泌尿器科領域の症状は、内科や婦人科と重なることもあります。

・内科:糖尿病や高血圧が頻尿の原因となることがある
・婦人科:更年期や出産後の尿漏れと関係が深い
・外科:腎臓や膀胱のがん手術は泌尿器科が担当

より専門的な治療が必要と判断した際は、他科を紹介したり、総合病院と連携することができます。

【やすだ泌尿器科クリニック】の特徴

やすだ泌尿器科クリニックでは女性専用の待合室を設けています。
「泌尿器科は男性が多いのでは」と受診ためらう女性の方も、安心して受診いただけます。

●よくあるご質問

Q. 泌尿器科は男性の患者さんが多いイメージがあります。
A. いいえ。女性の患者様も多く来られています。
 膀胱炎や尿漏れなどは女性に非常に多い症状です。

Q. 泌尿器科と婦人科の違いは?
A. 婦人科は子宮や卵巣などの生殖器を診ます。泌尿器科は膀胱・腎臓・尿道など「尿の通り道」を専門に診ます。骨盤臓器脱など、どちらの診療科でも対応可能な症状はございますが、やはり尿については泌尿器科の専門領域になります。

Q. 泌尿器科では泌尿器関連の内科と外科の両方の治療を受けられますか?
A. はい。薬による治療から当院で対応可能な手術まで幅広く対応いたします。
  ※泌尿器科の手術の多くは、全身の状態をしっかり管理する必要があるため、基本的には入院で行われます。必要に応じ入院可能な高次医療機関と連携いたします。

Q. 薬をたくさん飲んでいるのですが、泌尿器科でも大丈夫ですか?
A. はい。ポリファーマシー(多剤併用)への配慮を行い、他科の薬との重複や影響を考慮した上で治療します。

Q. 大阪で女性が安心して通える泌尿器科はありますか?
A. 当院は女性専用待合室を備え、多くの女性患者様にご来院いただいています。お気軽にご相談ください。

●まとめ

泌尿器科は、内科・外科・内分泌を横断し、検査から治療、外科手術、そして術後のフォローアップまで一貫して対応できる診療科です。
さらに、生活習慣病との関連やポリファーマシーへの配慮を含め、全身を診ながら排尿トラブルを解決できる点が大きな強みです。

トイレの不安や排尿にまつわるお悩みは、誰にでも起こり得るもので、決して特別なことではありません。
症状を一人で抱え込まずに泌尿器科へご相談いただくことで、生活の質は大きく向上します。
当院では、プライバシーに配慮した環境で診療を行っております。
安心してご自身のお悩みをお聞かせください。

ご予約は便利なインターネット予約をご利用ください。
お電話でも予約を承っております。

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〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F
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院長 安田 宗生(日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医)

▶アクセス
・京阪本線「古川橋」駅より徒歩6分
・京阪バス「鳥飼道」停留所目の前
・共同駐車場あり

▶主な診療内容
前立腺肥大症、前立腺がん、神経因性膀胱、自己導尿、膀胱炎、頻尿、夜間頻尿、過活動膀胱、尿漏れ、血尿、尿路結石、尿道炎、性感染症、男性更年期障害

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