膀胱や尿道の内部を直接観察できる検査です。血尿や排尿時の痛み、頻尿などの原因を詳しく調べる際に行います。細い内視鏡を尿道から挿入し、ポリープ・腫瘍・結石などの有無を確認します。当院では苦痛の少ない細径スコープを使用し、短時間で実施しています。
腹部単純X線検査(レントゲン)は、腹部内の臓器や尿路(腎臓・尿管・膀胱など)を確認する基本的な検査です。尿路結石や腸内ガスの状態、臓器の位置異常などを調べることができます。検査時間は数分程度で、痛みもなく体への負担が少ないのが特徴です。泌尿器科では特に尿管結石や膀胱結石の確認に用いられます。
尿流測定検査(ウロフローメトリー)は、前立腺肥大症や過活動膀胱などによる排尿障害を診断する上で、非常に重要な検査です。患者さんに普段通りに排尿していただくだけで、尿の勢い(最大尿流率)、排尿時間、排尿量を客観的に測定・評価できます。このデータから、尿の通り道(尿道・膀胱出口)が狭くなっていないか、あるいは膀胱の収縮力が低下していないかといった、排尿機能の状態を正確に把握することができます。特別な処置は不要で、体への負担なく短時間で実施可能です。

